整備
昨日、今日とヤマハSRについてお客様とお話をさせて頂きました。
その中で型が古いモデルはブレーキがドラム式(ディスクブレーキではない)であるとの会話がありました。
DE、そもそもドラムブレーキは制動力が弱いと思っている方が非常に多いということです。
実は、ドラムブレーキの方がディスクブレーキより制動力が高いんです。ドラムとディスクが同じ半径であるならば。
「自己倍力作用」というチカラが、ドラムブレーキにはディスクブレーキより凄く強力に作用するんです。
その証左として、大型トラックやダンプカーはほとんどドラム式を採用しています。重量物の慣性を素早く止めるにはドラム式が良いとの技術的判断からなのです。
ただし、ドラム式にはそこそこ大きな欠点もあって最近の乗用車やオートバイはほぼ全てディスク式となっています。
その欠点とは、
■長い下り坂でブレーキを多用すると、フェードと言って突然ブレーキが利かなくなることがあります。ドラム式は、摩擦で発生した熱を放出できずに、摩擦材が高温になり過ぎるためです。ディスク式は、むき出しの円盤が常に大気に触れていることで放熱性に優れています。
■繊細なブレーキ操作がドラム式は苦手です。自己倍力作用によってドカンと効くため、いわゆる“カックンブレーキ”が多くなります。乗用車では乗り心地が良くない事と、オートバイみたいに傾けて曲がる時にブレーキがドカンと効くと転倒につながる可能性が高くなります。
■制動力はブレーキ装置の半径に比例します。ドラム式はホイール半径よりだいぶ小さくせざるを得ないという技術的な課題があります。その点、ディスクブレーキは構造的にホイール半径ギリギリまで大きくできる特徴があります。
なので、
ドラムブレーキは効かないし格好悪い、
というイメージだけで車種選定を進めると魅力的なお宝を逃すかもしれませんよ~