エンジン本体
・仕入後すぐにエンジンオイルを交換してエンジンを手動で回して状態を確認します
・メーカー出荷時のノーマル仕様に出来る限り近づけるように補修の計画をします
・補修の際には、部品洗浄、摩耗・変形等の計測を実施し、メーカー基準値に照らして部品再利用の可否を判断します
・部位に適合したグリース類を使用し、メーカー手順に則り組付けします
・現状で良好な部位の分解及び部品交換は致しません
冷却装置
・冷却水漏れの確認を実施し、硬化したホース類は交換します
・エンジン水温が高温に達したところで冷却ファンが正常回転するかどうかを確認し、明確な異常がある場合だけでなく疑義がある場合にもサーモスタット、水温センサ、ファンモーター、ラジエーターキャップ等の該当部品を交換します
・冷却水を交換します
燃料装置
"・ガソリンタンク内部の錆を確認し、状態の良くないものは錆落とし洗浄を実施します
・錆落とし洗浄では10回程度の高圧洗浄を実施し、念入りに乾燥させます
・タンク内コーティングはオプションとなります
・燃料コックの内部洗浄および負圧弁の点検清掃または交換を実施します
・燃料ホースは劣化状態が進行している場合は基本的に交換します(廃番のケースも多々あり)
吸気装置(キャブレター)
・分解洗浄および溶剤による漬け置き洗浄を実施し、スラッジを完全溶解させます
・燃料及び空気通路の穴径がコンマ何ミリ単位の誤差で不調をきたすのがキャブレターとなります。精度重視で各通路を復元させます。
・ダイヤフラム、シール、燃料バルブを念入りに点検し洗浄しますが、硬化や切れがある場合は躊躇なく交換します
・メインジェット、スロージェット、ニードルジェット、ジェットニードルは基本的にノーマル番手に再設定します
・油面高調整、オーバーフローの点検、可動部の動きを念入りに確認してから組付けを実施し、かつエンジンを始動してからの負圧同調調整、燃調調整、排ガス濃度調整をしっかり実施します
排気装置 (マフラー)
・排気管(エキゾーストパイプ)の点検を実施し、アフターマーケット品の使用有無を確認します
・排気管は実はエンジンの一部です。できるだけノーマルに戻します。ノーマル性能を大きく逸脱したものは使いません
・エンジンを始動し消音機(サイレンサー)の状態を確認します。保安基準を逸脱した爆音を発するものは使いません
・排気ガスの状態(白煙&黒煙の有無)を目視確認し、エンジンオイルの混入がある場合にはエンジン本体を補修します
電気装置
・灯火類、警告灯、表示灯の動作確認は当然ながら、スイッチ等の接点不良を改修します
・メーカー設計以外の配線がある場合、できるだけノーマル状態に戻します
・不適切な配線が原因で車両火災のおそれがありますので、劣化したコネクターや端子類は交換します
・結線にはハンダ付けを原則とし、ケーブルクリップの使用は必要最小限とします
・リレー類は固着や接点不良のケースが多いです。疑義がある場合には単体での作動点検を実施し今後の不具合リスクを除きます
動力伝達装置
・ドライブチェーンは取り外して単体確認を実施します。局部的な伸びは交換対象です
・摩耗したスプロケットとチェーンは基本的に同時交換です
・トランスミッションに不具合がある場合、原則的にはエンジン交換で対応します
・クラッチプレートの固着や摩耗を点検し、リンケージやロッドも含めて消耗品として考えます
・クラッチのケーブルやホースに切れや作動抵抗がある場合は交換します。
サスペンション アクスル
・ショックアブソーバからの油漏れ点検し、「にじみ」の場合は継続使用することもあります
・車軸(アクスルシャフト)の錆、摩耗、曲りの点検を実施し、かつ事故の形跡の有無を確認します
・フロントアクスルベアリングは基本的に交換を前提とします
・ベアリングにガタやジャリ感が少しでもあれば交換を検討します
ステアリング装置
・フロントフォークは原則としてオーバーホールします
・フォークシール、ダストシール、フォークオイルは原則的に交換します
・ステアリングの回転にカクツキがないかを確認し、不具合があればステムベアリングまたはベアリングレースを交換します
ホイール及びタイヤ
・タイヤ溝がない場合、ヒビ割れがある場合には交換します
・タイヤが使用限度内(残溝、硬化の程度による)にある場合は直ちに交換としません
ブレーキ装置
・前後キャリパーはオーバーホールを原則とします。ブレーキフルードの入替も必須です
・ピストンシール、ダストシールは交換を原則とします
・ピストンはサビ取り、傷取りのうえ再利用する場合があります
・マスターシリンダは洗浄を行い、ピストンカップは使用感を確認し必要に応じて交換します
・ブレーキケーブルやホースに切れや作動抵抗がある場合は交換します。
・ブレーキパッド残2mm未満のものは交換します
フレーム
・事故の痕跡や不正改造の有無について詳細に確認します
・事故修復歴を認識したものは適正に告示します
・フレームのサビ取りを実施し、できる限り防錆処理をします
その他
・安全性に問題を感じる箇所がある場合には適切に処置を行ったうえでご提供いたします
・現状で良好と判断できる部位の分解及び部品交換は致しません
・外観の美観に関する修正は「できる範囲で実施」とし、リペイントや板金修正は原則実施しません