キャブレターにおける燃料調整の考察
整備技術
混合気が濃い理由探しの旅

キャブレターにおける燃料調整の考察

今、困っています。。。
エンジン始動から暖気を経てしばらく走るとエンジンが全く吹けなくなってしまうのです。信号待ちのアイドリングから発進でのアクセルオン!すると回転が上がらないのです。
そしてエンストしてしまいます。最初のうちは普通に走れるのに、数キロするとこんなになっちゃうんで弱りました。
これは明らかに混合気が濃い現象です。

しかしながら混合気が濃くなる明解な理由が見つかりません。。。
■エアクリーナーとマフラーはノーマルです
■エアクリーナーの汚れはありません
■キャブレターのジェット類やニードルは全てノーマルです。汚れもありません
■ジェットニードル、ニードルジェットの摩耗、減耗はありません
■シリンダーの圧縮圧力は1400KPaもあります。新車に近い状態です
■スパークプラグの火花は飛んでいますのでイグニッションコイルも正常と判ります
■ピックアップコイルは異常なしで点火タイミングは正常だと考えています

なーぜじゃ... どーしてじゃ...
通常、キャブレターはパーツが劣化していくと小穴が塞がって燃料が正常な時より少なくなるのが一般的ですもんね。つまり混合気が薄くなることはあっても濃くなることはないのが普通です。(まあ、ジェットニードルの摩耗でガソリンが多くなることはありますが。本件では異常なしです)

でも実際にすごく濃くなっています。
メインジェットとかガソリンが流れるときの摩擦で小穴が広がったとでも言うのでしょうか?いくら何でもそんな事はないでしょう。。。
ガソリンがジェットの穴を溶かして広げた?ジェット類は新品だからそれもなし。。。真鍮だから溶けないし (# ゚Д゚)

考えろ!考えるのじゃ!
と、言うことで考えに考えました。そして、一つの仮説に行きつきました。

それはスタータバルブです。俗にいうチョークというヤツですね。
オートバイのキャブレターには厳密にいうとチョークは付いていません。チョークというのは空気の通り道を塞ぐことでエンジンからのバキューム(負圧)が高くなってガソリンを多く吸い出す機構です。
ところが、オートバイは空気の通り道を塞ぐのではなくて、ガソリンを直接吸い出す通路(少し太い穴)を解放することで始動時の混合気を濃くする仕組みです。
この通路(穴)をバルブで開けたり閉じたりしています。これがスタータバルブです。エンジン始動時だけ使うものですね。

もし、このスタータバルブが閉じ切らないで走行中に半開きしているとしたら?
そして、この穴を通って余分なガソリンがシリンダーに供給されているとしたら?

更に、エンジンが熱くなってくると空気中の酸素密度が低くなりますから、相対的にガソリンの比率が高くなる = 混合気が濃くなるリクツも加わります。
更に更に、1990年代のオートバイは気温40℃の世界を想定して設計されていませんから、この猛暑ですとプラスαで悪条件が重なっている可能性もあります。

メチャクチャ頭を使って考えていくと、完全ノーマル仕様で燃調が極端に濃くなる理由はこれしか思い当たりませんのですよ。
っていうか、スタータバルブが破損していたらどうしましょう...
メーカーでは生産終了部品だったりします。。。

一生懸命磨いたり手修正するしかありませんね^^
頑張りましょう!

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