整備技術
オイル状態が悪いとこうなります
オイル管理不足の行きつく先
昨日、ブログのネタで良いことを思いつきました。
「これや!」ってひらめいて
DE、違うことを始めたところすっかりスッキリ忘れてしまいました(;^_^A
ですので次の話題について書きます。。。
今回は、オイル管理のお話です。「オイルが劣化すると壊れるよ」「オイルが汚れていると絶不調ですよ」とか、どんなコラムにも書いてありますね。画像も添付されていたりして、何となく「なるほど~」とか思っちゃうんです。
しかし、その画像は一般の方が見ると「そうなんだ~?」と感じる程度の画像が多かったりしています。今回、エストレヤのレストアをしていてリアルに顕著な部品の壊れっぷり画像が撮れましたのでご紹介したいと思います。
エンジン部品は、常にエンジンオイルに浸される環境にあります。エンジンにはオイルポンプも内蔵されていて相当強い圧力でエンジンの隅々までオイルを供給できます。それなのに何故に油膜切れを起こす部品があるのでしょうか?
実は、エンジン内部にはオイルを届ける空洞の穴(管)がたくさん設けられています。人間でいうところの血管にあたるその穴(管)が詰まることでオイルが供給されない部位が発生するのですね。
では、液体であるオイルが通る穴が塞がる現象がどうして起きるのでしょうね?
エンジンオイルはシリンダーの壁に満遍なく張りついていて、混合気が燃焼する際に不完全燃焼ガスが発生したりすると、そのスス等(カーボン)がシリンダーにへばりつきます。そのススはピストンリングによってオイル溜まり《オイルパン》までカキ落されていきます。それが積み上がって、だんだんとエンジンオイル内のカーボン含有割合が高まっていくわけです。そしてカーボンやスラッジ(不燃焼異物成分)がごく細い穴をくぐる度に周辺に沈着し最後には穴を塞ぐことになります。人間でいう心筋梗塞というヤツです。
走っているとアクセルを一定に固定することはできません。アクセルは常に開け閉めされているワケですから、不完全燃焼は必ず発生します。要は、その不完全燃焼の回数が多いか少ないかの違いに過ぎませぬ。
オートバイはクルマと違ってエンジン回転数が広域で、かつ小さい排気量でハイパワーを絞り出す設定から、ガソリン濃度が濃くなるよう作られています。つまり、それだけススが蓄積されやすい環境にあるのです。だから、今の時代でもオイル交換は3000kmが目安とか言われていたりします。
画像は、
■オイル供給の穴が完全に閉塞したもの
■オイル不足による油膜切れで異常摩耗した部品類
かなり露骨な画像が撮れました...
あと、オイル変質の話の続きですが、
過日オイル交換をしたところ、出てきたのがコーヒー牛乳の色をした液体...
見事なカフェオレ色。。。 そう「乳化」という現象です。
エンジンオイルの乳化は、“水”が混入することで発生すると言われております。
つまり外部から密閉されているはずのエンジン内部に水があるということを意味しています。一番多いのは水冷エンジンの冷却水が漏れてオイルに混入するという事例です。
しかし、今回は空冷エンジンで冷却水は使用されておりませぬ。
???原因は?
恐らく「結露」だと思われます。実は、エンジンでは混合気をシリンダーだけでなく、クランクケースの中にまで導入します。
シリンダー内で燃焼したときに発生するガスや圧縮で高圧化した混合気がピストンとシリンダー壁のスキマをスリ抜けてクランクケースに溜まる仕組みなのです。前者を『エキゾーストガス』後者を『ブローバイガス』と言います。
これを外に漏らすと環境汚染になりますから、もう一度エアクリーナーに還流される仕組みとなっています。バルブが付いていて適正なタイミングで還流させるのですが、「一回の走行距離が短い」「エンジンが冷えてから再度短距離を走る」ということを繰り返します。
すると、クランクケース内に残留した空気の飽和水蒸気量が下がり結露して気体から水分が分離してオイルに混ざるという寸法です。僅か1000km程度の走行距離でもオイル交換のサイクルが長いことで起きうる現象です。例えば、走っていないから大丈夫でしょ?と考えて数年オイル交換していないなど。
オイルに水分が混入すれば、当然パーツはサビますし、濃度が薄まることでオイルの粘度が下がり油膜切れによる破損や焼き付きが発生しやすくなります。
オイルは生ものでオートバイの血液ですから、正しい生活と運動が大切なワケですね (◎_◎;)

ロッカーアームの最悪な異常摩耗

オイルを供給する穴が塞がっていました...

ヘッド部分の重要部品が全部ダメ