FIエンジンの電子制御における検証~~の巻 (◎_◎;)
整備技術
エンジントラブルの実例から考えてみた

FIエンジンの電子制御における検証~~の巻 (◎_◎;)

今回はオートバイのエンジン制御に関するネタをご紹介。

ただし、これから書く内容は仮説の域を出ませんので悪しからず (◎_◎;)
理由は、メーカーの制御ロジックは完全非公開であるため答え合わせはできないからです。。。

先日、運転してたところエンジンが止まってしまいました。しかもすぐに再始動しない。更にメーターには警告灯の点灯はまったくない。。。
意味不明です。

かなりセルモーターをギュルギュル回したところ、やっとこさ再始動できて、その後はいつも通り絶好調 (;^_^A
もう、ワケワカメ...

そういうワケで理由を知りたくなりましたとさ。
まずトラブルがあったオートバイは、4気筒1000cc。ノーマル仕様です。
■電制スロットル
■A/Fセンサー、O2センサー
■アクセルポジションセンサー、スロットルポジションセンサー
■バキュームセンサー
■吸気温センサー
■水温センサー
■車輪速センサー
上記が全部ついてます。
現代の自動車と同等の制御が可能なフルスペック電子制御車両です。

その日初めてエンジンを始動して、少し暖気したところで走行開始。1.5km走ったところで、走行しながらクラッチを切ってレーシング(ブォンとアクセル煽り)を実施。
一気に8,000回転まで吹け上がったのですが、アクセルを戻したとたんにボロボロ~って失速しエンジンが止まったという状況です。
(なぜ、こんな無意味なレーシングしたのかって?それは、あまりの天気の良さに気持ちがアゲアゲになりまして (◎_◎;) )

エンジンはがっつりカブッたような症状で再始動にかなり苦戦しました。

まず電子制御の基本ですが、エンジンはコンピュータ(ECU)にインプットされた通りに動かされます。具体的には燃料の噴射量と噴射時期、そして点火タイミングをコントロールしています。アイドリングから高速回転まで燃費とパワーが、最もバランスが良くなるようにコンピュータが制御します。

ですから、一発アクセルを一瞬煽っただけでエンストするなんてことは通常考えられないワケです。
しかもその時は気温30℃。暑すぎず寒すぎずという環境。

そうなると俄然理由を知りたくなってきます。
DE、仮説を立ててみました。

【検証テーマ】
暖気増量補正中のレーシングによるエンスト⇒再始動困難の理由を探る。
【仮説】
■暖気増量補正中でした。燃料噴射量は増量中
■高回転へのレーシングで出力増量補正が入り燃料噴射量は更に増量
■始動後増量補正は既に完了済
■外気30℃では吸気温度補正はほぼ入らず
■アイドリングではないので空燃比フィードバック補正は入らず
■車輪速センサーが車速を感知しているところでのレーシングで加速時非同期噴射(全気筒一斉)が入った可能性あり。
 ⇒燃料噴射量は更に更に増量
■そこにアクセル全閉で減速時フューエルカットが入り一瞬燃調が希薄化。
 ⇒ここで大幅に燃調が薄くなってしてストールということに違和感あり。
 ⇒むしろ燃料薄い説は捨てる。実は燃調リッチのまま濃すぎてストールしたのではないかと。
■だからエンストの直後に再始動にあれほど手間取ったものとの結論

ただ、基本噴射時間と噴射補正係数のバランスが崩れた結果としてもそれだけで4気筒車がエンストするのか?との疑問が残ります。
では原因は?とすると点火時期制御が絡まるものと考えました。
■点火制御が一瞬バグったのではないかと。
 ⇒レーシングで大きく噴射増量したうえ点火タイミングが大きく進角した
 ⇒直後に回転急降下でフューエルカット
 ⇒更にこの時点で水温60℃となっていて暖気増量補正制御が入っていた
 ⇒予めプログラムされた燃調マップから状況が逸脱し、点火タイミングの遅角制御が追いつかなかった。加えて通電時間制御も引っ張られて混乱し、火花エネルギーの突発的減少も追い打ちを掛けたかな?

結果としてエンジンのシリンダー内がベタベタの不完全燃焼状態に。そして失火してストールした。
大幅リッチのままストールしたので再始動困難となったのではないかとの仮説を立てました。

もともとハイパワー系エンジンは燃料噴射量も多く高回転高負荷条件に対応したものですから補正増量幅が大きく、反対にフューエルカットの制御は少ないことが前提とすれば、症状は加速されるワケだと。

ちなみに、キャブレター車ではこんな現象は発生しません。つまり、何でも一長一短あります。

とまあ、こんな感じです (◎_◎;)
これでは余りに専門的すぎて皆さんの方がワケワカメだと思います。。。

が、が、各制御の詳しい説明はしません (◎_◎;)
今回はワタシの日記帳みたいなものなんで (;^_^A
お知りになりたい方は個別にどうぞ~~ってことでお願いします。
(ただし、当店過去ブログを読み込んで頂ければ6割以上は理解できるかと(笑笑笑))


まあ、なんですね。エンジンの制御はこんなにも複雑なんです。
これら盛り沢山の情報がセンサーからECUに一斉に届けられ、ECUは即座にアクチュエータに指示を出してコントロールするワケです。
だから矛盾したり、予め決められた優先順位が突然変わるような情報がコンピュータに届くと「あれれれ?うーーーーーん」となって指示を間違えたり指示が遅れたりするものとお考え頂ければ (◎_◎;)

だから、
マフラーを交換(特にフルエキ)するとか、エアクリーナーを取っちゃうとか、ハイカムに交換する、ホイールサイズ変更等々やるとECUは大混乱💦
制御はメチャクチャに。結果、性能低下となるんです (-_-;)

反対に、
メーカーの技術者さんはこういうレアケースを一つづつ潰して絶えずプログラムを書き換え続けています。ワタシみたいな不思議なお客さんが信じられないことをしても制御がバグらないように (◎_◎;)
すさまじい努力です👏

DEも、今回はワタシの勝ち~~
技術屋さんも想定しない状態を作り出してコンピュータを混乱させることに成功しました(笑)
いえいえ、笑いごとではございません (-_-;)。ワタシ、エンストしたときにはマジで焦りました。。。

くれぐれもご安全に~🏴
コチラは点火時期制御の教本デス


自己紹介
バイクガレージDEMOTAの店主です。 バイクの話を中心に、たまにバイク以外の話も書いていきます。 すべての話に「おみや」をご用意しています。是非読んでください。
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