整備技術
検査というのは相手方があることなんですな (;^_^A
車検場でのできごと
車検に行きました。
今回の車検は少し難しい内容でした。
このオートバイ、、、
光軸を調整する部品が欠品しておりまして、当店の在庫部品でとりあえず対応したワケです。
具体的には左右の向きを調整する機構に関するものでした。調整用ネジを締めたり緩めたりして合わせます。そのボルトの“受け側”のナットがありませんでした。
最初見た時、ライトは一目してアリエナイ方向を向いていましたね (◎_◎;)
DE、ネジを回して調整を試みましたが全く反応がない!?
中身を開けてみたところナットが無いためにネジが空回りしていましたとさ...
仕方なく店にあるナットで代用しました。調整自体はできるようにはなりましたが、車体にライトを取り付けたままでの調整は依然として出来ず (◎_◎;)
理由は、その“ナット”も押さえていないとネジと一緒に“供回り”してしまっていたからですね。ライトを外しては調整し、計測してはまた外す。。。非常に効率の良くない作業であったワケです。
DE、本番検査1回目。
落ちました ✖ (◎_◎;)
2回目を受験すべく、近くの予備検査場に駆け込み調整をしてもらうことにしました。
し~かし、テスター屋さんのお姉さんも調整できないワケ。当然です (◎_◎;)
「すいません。+ドライバー1本お貸し頂けますか?僕がここで調整しますので。」
ドライバーでライトを外して調整すること5~6分。今度はドンピシャに決まりました!
そして検査は合格◎
どうして2回目は短時間でバッチリ決められたかと言いますと、、、
自働車検査登録事務所(検査場)では、不合格の理由とその程度をフィードバックしてくれるのです。
検査場の機器が正となりますから、その指摘に合わせることが正攻法となります。私の場合は左方向に向きすぎていたとのこと。「やはりそうなるか」との感想。
どのくらいズレているかも図示してくれますので、正規機材の正規基準が解れば調整はそう難しいことではないワケです。
再受験する前にラインに並んでいますと、ヒマなので他の整備士さんに話しかけてみました。
その時の会話
「自分、光軸でもう2回不合格だったんすよ。次にダメだったらどうしよう」
「再検2回までだから、次に不合格なら手数料を再度払い込みしないと。。。」
ライトテスター使わないのですか?とワタシ。
「今まで使わないで凌いできたんすよ。」
「先月から急に検査が厳しくなった感じですよ。以前はその場で「もう少し右だね」とかアドバイスくれていたのに。。。」
確かに見ていましたら、バタバタ不合格が出ています。以前はここまでではなかったような (◎_◎;)
これもロービーム検査(二輪車適用除外)義務付けの影響なのでしょうか。。。
ただ、
ただですね、、
不合格のあとフィードバックの紙を頂けるのですよ。
それで修正できますよね?って話かと (;^_^A
ただし、計測に基づく正確な修正ができないとね、って話でもあります。
いわゆる客観化「数値化」というヤツです。
試験場の壁にマーキングして光軸調整した跡をそこかしこで見受けます(笑)
一方、ライトテスターはこれを数値とパラメータで教えてくれます。
当然ですが少し費用が掛かります。
DE、その整備士さんの3回目受験。
...不合格でした (-_-;)
その整備士さん(個人営業)が仰っていました。
「店が休みの日に車検にくることが多いですね」と。
その休みが丸1日潰れるのと、予備検査場に数千円払って半日セーブするのとコスパはどっちが良い?
私のアタマの中はグルグルと回ります (;^_^A
【所感】
整備とは、やっぱり仮説検証→実態調査→計測による「見える化」→修正→確認を繰り返すのですな。
数値化できる計測器は上手く使うとやっぱり戦力になります。
キャブレター調整にしても、パイロットスクリュー調整作業がありますが、そもそも旧車で整備書通りのセッティングが当てはまらないことが沢山あります。
そのとき排気ガステスターを使います。
混合気の濃淡チェックができたりするんです。
ワタシは技能工の持つカンとコツを信じます。が、絶対視はしないんです。
まず数値化できるものは数値化する。その数字が示すものが何かを考えて仮説を立てることから始めます。ボルトを締めるときはトルクレンチを使います。
だから考える時間が長い、作業時間が長い。こういった現象が起きます。
でも、手あたり次第イジることで時間も費用も余計掛かることを嫌っています。
その分お客様に請求できませんし、自分の労力の持ち出しが大きくなるからです。
考え倒す「非効率」な時間が結果として「効率的」に変わると、ワタシにとっては実に嬉しいものです。
でも、このシステムでは永遠にオカネモチにはなれませんなー (;^_^A
ご安全に ('◇')ゞ
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