絶版車のヘッドライト光量強化
整備技術
光量不足で車検に合格できないので実施した対策ですが

絶版車のヘッドライト光量強化

レトロなマシンの車検を通そうとしています。。。

御多分に漏れず、ヘッドライトの問題が (◎_◎;)
そうです、ライトの光が暗くて保安基準に適合しません。では、ここで車検の基準をご紹介シマス。

1灯式と2灯式がゴザイマス。
■ハイビームでの検査です。走行用前照灯と言います
■10m離れたところでの最高光度点での光の強さを測定します
■1灯式と2灯式に関わらず1灯につき15,000cd以上の明るさが必要です
 つまり、
①左16000cd+右15,000cd =合計31,000cd 合格
②左15,000cd+右7,000cd =合計22,000cd 不合格
③左7,500cd+右7,500cd =合計15,000cd 不合格
左右の合計が15000cd以上でもダメなんです (;'∀')
1灯式なら15,000cdでOKなのに②ではダメなんですよ。合計22,000cdなのに...

ちょっと余談ですが。
■光度 ⇒ 光源そのものの明るさ(一方向への光の強さ)。単位はカンデラ(cd)
■照度 ⇒ 光が当たっている面の明るさ。単位はルクス(lx)
ということのようです。
光度(cd)は照度(lx)に距離(m)の2乗を乗じたものとなりますので
150lx × (10m×10m) =15,000 cd と表せます。

自分で言ってて、ちょっと何言ってるかわかんな~い、って感じですが (;^_^A
まあ、自宅の蛍光灯と車検場では明るさの求め方がちがうって話でした。。。


お話を本線に戻します。。。

ヘッドライトが暗いときは、まず電気系統を調べます。
【結果】
・バッテリー電圧12.5V
・エンジン稼働時のバッテリー充電電圧12.2~12.8V(ヘッドライト点灯時)

ここで「おやおや??」ですわ。だって、充電電圧がバッテリー電圧と同じくらい(むしろアイドリング時点では低い!)なんて一発アウトじゃないですか (◎_◎;)
ヘッドライトで電気を大きく消費しているから12.5Vより下がるのは解るんですけど、このデータは全く充電装置が働いていないことを示しています。
DE、エンジンを止めた状態でヘッドライトのカプラー端子の電圧を計測すると、

10.94V (◎_◎;)(◎_◎;)

なんと12.5Vのバッテリーの力がヘッドライト手前では10V台まで落ちとる。。。
1.6V近く電圧降下しています。。。
コレなんです。旧車のヘッドライト暗い問題の真因は。
■ジェネレータで交流発電されて、レクチファイヤで直流に変換され、レギュレーターで調整電圧(14.0~14.5V)に整えられる過程でどこかが壊れている
■車体に搭載されている電気系統のリード線(銅線)や結線が劣化して、抵抗値が爆上がりしている

オームの法則というものがございまして、

ヘッドライト35W×2灯 = 70W
電流 = 70W/12.5V = 5.6A  → 抵抗 = (12.5-10.94V)/5.6A ≒ 0.28Ω

何と!バッテリーから1.3mくらいのリード線(銅線)で0.28Ωもの抵抗があるという計算になります (◎_◎;)
通常の銅線では1m当たり0.02Ω(@1.25㎟リード線)くらいなものですから、単純計算では抵抗値が14倍になっとるワケです。いろいろな経路を電気は辿りますから実際には14倍なんてことはないでしょうが、直感的でも何となく最低5倍以上には跳ね上がっているものと推定されますね (;^_^A

こんだけ抵抗がデカければヘッドライトが暗いのは あたり前田のクラッカー (-_-;)
しかも発電機からの助力がなくバッテリーのチカラだけでライトを照らす構造に退化していれば車検合格には程遠いワケでゴザイマス。

DE、まず交換しましたよ。レギュレートレクチファイヤ。
充電装置がおかしいな?と考えた場合、バッテリー→レクチファイヤ→ステータコイルの健全性の順で考えると良いかと。
レギュレートレクチファイヤは半導体製品なので、やはり新品が良いのですがパチモンが多くて良品を見抜くのが難しいです。

今回、交換品の成績ですが、エンジン始動時で13.8~14.0V。バッチリ合格⤴⤴⤴

次が今回のお土産(あくまで御参考ですよ)でございますが、
メイン電源についてバッテリーからダイレクトにヘッドライトまでの配線を引っ張って、アースもフレームを経由せずストレートにバッテリーに戻す回路図を自作しました~
コレ、なかなか在りそうで無い参考情報かと。

リレーを用いて、さらに元々あるハンドルスイッチを使用する回路。しかも旧車ではヘッドライトのON・OFFスイッチまである。
リード線(銅線)は2㎟(= 0.009Ω / m)の太線を使用しています。

【その結果】
エンジン稼働時の成績 : バッテリー(充電)電圧14.0Vに対してヘッドライトのカプラー端子で13.8V。
ラインドロップ(電圧降下)は僅か0.2V。
1.6V - 0.2V = 1.4V(7倍)も改善しましたよ <(`^´)>

電流 = 70W/14.0V = 5.0A  → 抵抗 = (14.0-13.8V)/5.0A ≒ 0.04Ω
0.28Ω/0.04Ω = 7.0 → やはり、7倍の改善です~♫

トップ画像がそれです。(手書きがウツクシイでしょ (◎_◎;) )

どうぞご堪能くださいませ♫   
(“自己責任”でね、という保険を掛けておきますが (◎_◎;) )

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