整備
エンジンの話をするのに似た意味でいろいろな用語が使われております。
今日は主に燃料に火を入れることのお話です。
【吸入→圧縮→爆発→排気】の4行程で動く内燃機関を、4ストローク1サイクルエンジンと言います、と雑誌などには紹介されております。
よく4サイクルエンジン、2サイクルエンジンなどと雑誌等で表現されているものも見かけます。が、厳密には前者は存在しませんし、後者は4ストローク2サイクルの事で、これを約分すると2ストローク1サイクルエンジンのことか!?などと思ってしまいます。
また、整備士の世界では爆発という用語は異常燃焼のことを指し、一般的にエンジン説明で用いる“爆発”のことを“燃焼”と表現している場合が多いです。つまり「制御できる爆発」について“燃焼”というワードを用いているワケです。
それゆえ整備士用語では【吸入→圧縮→燃焼→排気】の4行程となる話で、その燃焼を誘う装置にスパークプラグがあります。
このスパークプラグは「点火」をする装置ですが、世の中には「着火」という言葉もございます。また「点火した結果で着火する」と考えている方もいらっしゃるようです。
エンジンに関して正確には、点火はガソリンエンジン、着火はディーゼルエンジンの燃焼誘発手法となります。
■点火 = 他の熱源により火が付く(火が移る)
■着火 = 可燃物自身の蓄熱または発熱から自然に燃え始める
ですからガソリンエンジンでは、点火以外のタイミングで勝手に自己着火した燃焼のことを異常燃焼(爆発)と呼び、これをノッキングと言います。
ノッキングと言うと「カリカリ、キーンキーンという音」と考えている方が多いですが、実態は異常燃焼であってエンジンが破壊される大きな要素であることは覚えて頂けるとよろしかろうと考えます。
ノッキングは、低速を高いギアで走ろうとするとギクシャクすることだと思われている方もいますが、これはカーノックと呼ばれる運転特性のことですね。
ちなみに、スパークプラグが綺麗に焼けていると、燃焼状態が良いということです。
絶版車でこれは意外に少ないのでして、昨日久々に見ました。
自分で調整した結果だと余計に嬉しいものですね。