雑ネタ技術
うちの倅がバンディット250Vから最新鋭のCBR250RR(MC51)に乗り換えようとしています。
DE、CBR250RRの整備を実施しております。
いや~これが精密というか、複雑というか、パズルというか。。。
部品がミッチミチに組付けられていてイジルのが相当厳しいですのう。
今回の整備メニューは、
■オイル・オイルエレメント交換
■スパークプラグ交換
■ローダウンリンク⇒ノーマルリンクへの交換
その他諸々
これらやるのに2気筒エンジンだから割とラクと思うと、さにあらず。
フルカウルを外さないと何もできません。
フルカウルを外すにはパズルを解くような難解さです。アッパーカウルを外さないとアンダーカウルが外れないし...(コツを掴めばアンダーカウルだけ外せることが後から解ったのですけども)
裏側から大量のビス止め、クリップ止め。手が入らない。工具が入らない。
そして、全体に突き出ている樹脂製の爪が分解を阻みます。無理にチカラを掛けると壊れてしまいます。でも、結構なチカラを入れないと外れません。
これが、外すのではなく組み付ける際にはとても簡単なんです。パチンパチンとはまっていきます。
これはメーカー工場で素早く組み立てる為の工夫であって、反対に整備でバラす時のことは犠牲になっています。
クルマ・オートバイという製品は古から少なからずそういったものですが、昨今の製品は整備性の犠牲が際立っています。
これでは整備士不足の折、手間の掛かる作業ばかりになってオートバイの整備入庫期間は増す一方であるのにも頷けます。
プラグ交換するにはタンク外して、アッパーカウル外さないとラムエアダクトが外れない。ラムエアダクトを外さないとエアクリーナーボックスが外れない。ボックスが外れないとスパークプラグにたどり着けない。。。
そもそもタンクにも装飾外装パーツがあってこれも外さないとなりません。
(邪魔くさー ←心の声)
エアクリーナーボックスが外れたと思ったらゴム膜がシリンダーヘッドを覆っていてプラグキャップが外れない。ゴム膜はキレイに張られていて下手に取り外すと元に戻すのが明らかに大変なのが判る。。。
まあ、こんな感じです。
ですから、1本2,500円もするイリジウムプラグを標準で用いているのでしょうね。交換頻度を低くするために。
しかし、高回転250ccエンジンのイリジウムプラグがどれだけもつか...
結局、1万キロで交換必須とか何か本末転倒している気もします。
ローダウンリンクを交換するにもセンタースタンドがないし、アンダーカウルが邪魔。サスペンションのリンク(レバー)を交換するには後輪をフリーにしないなりません。後輪に荷重を掛けてはダメなんです。だから車体を支えるセンタースタンドが非常に重要なワケです。
CBR250RRにはセンタースタンドがない上に、車体下側をフレームが通っていません。つまり、メインフレームにエンジンがブラ下がっている構造です。
これでは迂闊にジャッキを当てられません。
不安定な中で比較的大きな締付トルクを掛けることはオートバイがひっくり返る危険性があるものですから楽観視できません。
作業としては、後輪にレーシングスタンドを掛けて、フロントフォークスタンドを立て、サスペンション真下にジャッキを当て、さらにエンジン下にジャッキを当てて圧力を分散して工事を実行するという。
オイル交換だけならすぐに出来るものですが、エレメントまで交換となると最低でもアンダーカウルを外さないとダメという惨状です。
これは工賃も掛かりますわな~、
これって当店であっても、千円・二千円では受けられませんわ (;^_^A
べらぼうに高額なオートバイに高額な維持費用をお客さんも負担するハメになるのはお辛いですなぁ。
倅のバンデット250Vは下取りとして入庫しています。
これは店主が2年前にレストアして、点検整備を継続してきたものです。
走行距離が多いのでお安く市場投入するつもりですが、機能万全で安心ですよ ( ´艸`)
近々リリースします⤴
今、CBR250RRは、最後に左側の割れたカウルの補修品到着待ち。
これがまたパーツ注文が煩雑で難しくて、パーツリストの記載が不親切なことといったら。
最近はどーかしていませんか?何か、本質的なものがドンドン欠落していってるような気が😢

このバンデットをリフレッシュしてランナップします。
このオートバイは良く知ってる!

新車だったら100万円近い250cc。
余り楽しくない驚きの連続。