ツーリング
オートバイ乗りは孤独??
マスツーリングとインカム
「オートバイは孤独な乗り物だ」
若い時にはそう感じていた私。なぜそう考えたのかは分かりません(昔過ぎて覚えていない?)。とにかく、ソロツーリングしかしない時代が長かったように思えます。
ソロツーリングばかりですと段々と自分に甘くなって、「今日は暑い」「今日は眠い」「出し入れがめんどくさい」等と言い訳が多くなり出撃回数が減っていきました。
「他人様と喋らなくてすむ」「団体行動しなくて良い」とか思ってソロ活動してきたように思いますが、とどのつまり“オートバイに乗っている間は他人と話なんてしないじゃん”と考えたということに尽きると思います。
一般的に、全開全速で命懸けて乗ってるぜ~的な発想だけが支配していた世界だったが故にオートバイライフが短い方々もたくさんいました。
それから数十年経たところでオートバイや趣味への楽しみ方が多面的になりましたし、コロナ禍では三密を避けるのにピッタリ!との価値の再認識もあってオートバイ人気は少し盛り返してきたように思います。三密対策がきっかけでオートバイに乗り始めた人でコロナが収束したあともオートバイの良さに気付いたような方もいて、他人のことながら何より嬉しくなります。
人生へのしっかりとした考え方と着実な生活と多彩な趣味を持ち、オートバイを愛馬かつ合理的ツールと捉える乗り手が昔より確かに増えました。
そうなると、不思議とマスツーリングのニーズが増えていきます。人間関係の希薄さが増したと言われる昨今に加え、歳を重ねるにつれて実感する人間関係の狭まりへの反動から、他人様と何らかの形で繋がりたいと考える方が年齢性別を問わず多くなっている気がしています。
その課題をコミュニケーションツールであるインカムが解決してくれているところも昔と違います。インカムの性能が飛躍的に向上し、走行中のオートバイにてもコミュニティが形成しやすくもあり、皆さん一堂に会して喫茶店で駄弁る感覚でマスツーリングを楽しんでいらっしゃいます。
雑談をしながら走り、危険物があれば誰かが情報共有(注意喚起)し、仲間の体調も把握しながら休憩場所や給油場所も情報交換し円滑に決められます。中には走行中に子守歌を歌う不届きなヒトもいます...爆
インカムがオートバイの楽しみ方を飛躍的に広げたと言えると思います。
“個の輝き”と“集団の安らぎ”を両立し人間関係の適切な距離感を保ちつつ長く続けていける関係性を、オートバイの“車種ではなく”てインカムが繋いでくれていることに「良い時代になったなぁ」と感じてしまいます。
昔でしたら、
やれCBが、俺のZが、時速何キロまで出したとか、250で750追い回しちゃったよ、とかそんな会話しかなかったですもんね。徒党を組んで走っていても誰とも喋らなければ結局のところ孤独なソロツーリングでしかありませんし、休憩場でのマナーも何故か酷いものになっていったり。
DEさんが今のツーリングチームを立ち上げたのは2017年でした。それまで在籍していたチームの内部分裂があり、クーデターがあり、と一体ナニやってんだ状態に呆れたのがキッカケです。
意味不明な個人攻撃にも嫌気がさして一人飛び出したところから一人、また一人とメンバーが再度集まってきて今に至ります。
ですから、今のチームではメンバーの公募はしていません。が、各メンバーからの紹介があった方はほぼ無条件で参加して頂けます。つまり入会方法は紹介制ということですかね。
出走回数が少ない人はクビとか、スクーターは参加不可とか、女性メンバーのみ募集とか、チーム掛け持ちは構わないがこっちを軽視するならクビとか、オトナとしての距離感を間違えたルールは設けません。
だって紹介制ですから(笑)
メンバー同士に信頼関係が醸成されていれば、そのメンバーの紹介も信頼できるとの考えに依拠しております。住所も本名もチームに直ちに公示する必要もなく、仲間同士ハンドルネームで呼び合うだけの関係でも良いと考えています。
ただし、出走時には緊急事態に備えて、氏名・住所・緊急連絡先・血液型を記した書面を持参して頂くこと、プロテクタ装着、ツーリング帰宅時は「ただいまコール」を必ずやることは決め事としてあります。
DEさんの考え方の基本は、「参加しないメンバーはけしからん。チーム軽視は許せん」ではなくて、「出走したくなるような魅力的な企画を立案・実行することが一番」であります。楽しければ皆さん集まってくださるハズ、そう考えてもう8年もチームが続いているのが嬉しい話です。
皆さんもDEMOTAで《オートバイを購入し》、愉快でクール(シュール?)な仲間たちとマスツーリングを楽しんでみませんか(笑笑)
