法令規則雑ネタ
DEさんの愛車はホンダCB125T改クラブマンモドキです。
これ、ほとんど不動車で購入したものを修理して乗っています。
今では、ほぼカタログスペックの動力性能を発揮できていると思われます。
そのくらい力強いです。125ccなのに2気筒エンジン搭載の貴重なマシンでとても気に入っています。
昨日、買い物にCB125Tで出掛けていましたら、後ろから重低音が近づいてきました。
ドンドン近づいてきて、ついに真後ろに。交差点で止まったとき真横に出てきて、青信号で爆音と共に猛ダッシュしたZX-10。
あまり礼儀正しい行為とは言えないな、などと思いながら見送っていましたが、ふと右脚に目が行きました。そう、右脚をステップから離してダランと垂らしながら加速していく「あの姿」でした...
なぜに右脚をリヤブレーキから離して乗るのでしょう?なぜに急加速中にブレーキを放棄するのでしょう?不思議で仕方ありませぬ。
リヤブレーキはマシンコントロールの命綱であることは、大型二輪免許を取得するなら絶対に知っておきたいことです。右脚がアレじゃニーグリップもできませんし。
オートバイが大きく重たくなればなるほど、ニーグリップ+リヤブレーキの重要性は増していくのでして。
DEさんが免許を取得した時代は「大型自動二輪免許」はありませんでした。単に「自動二輪免許」でした。そこに「自二は中型に限る」というシャクに障る限定条件が付いていて、その限定を外せば無制限にどんなオートバイにも乗れる立て付けになっておりました。
限定解除するための実技試験は本当に難しかったものでして、その辺の触りは「店主紹介」コーナーで書かせて頂いております。
その限定解除試験の試験官は白バイ隊員さんでして、彼らの求める水準そのものが格段に高いという印象でした。練習所の教官も元白バイ隊員で、スラローム単種目で合格をもらえるまで10時間以上かかります。ただ「車線のド真ん中をまっすぐ走る」だけの練習でも3~5時間も合格もらえず、何を求められているのかが分からず途方に暮れたものです。
そしてアタマを毎日フル回転させて考えていて気付きました。マシンコントロールはひたすらニーグリップとリヤブレーキであると。そう気付いてからは意識して練習して。そして教官の教えの意味が理解できました。
苦労して落ち込んで、苦労して考えて、苦労して痛い目にあって試験本番に完走したとき、試験官から『合格予定!他のライダーの見本となってください』と言われました。その言葉が心に焼き付きました。
ニーグリップとリヤブレーキの重要性の理解が不足している→大型二輪コントロールへの意識が足りない→危険という認識が足りない→いざという時にマシンをコントロールできない
この認識を持ち実際にマシンコントロールができる証が免許証なんだと思います。
デカいオートバイに乗ることは偉いことではありませぬ。視点を変えてみますと、小さなオートバイを下に見ることをデカいオートバイは望んでいません。
そこのけそこのけ、でチカラに任せて他車を押しのけて走る姿勢は「見本」と言えませぬ。
終わりに「免許」の本当の姿のお話を。
免許は法的には「許可」であります。その「許可」は何かと申しますと、「原則禁止のところ、例外的に禁止を解除する」ということでございます。
つまり、本来ダメなことが例外的に許される、ということなんです。
この意味を深く考えたらオートバイの運転や整備に大きな考え方の転換が起きると思うんですよね。
オートバイには大中小あれど、「偉い」の差はないです。あるのは「美しい」「楽しい」「好き嫌い」「人生いろいろ」であります^^

限定解除試験合格の証はこのハンコのみ(笑)

出典: 実体験による大型2輪限定解除 山口泰幸著

当時の限定解除試験はこんなディープな世界観です,,,