業界ネタ雑ネタ
いやいや。
先日、またしても軽トラックに「名刺」が挟まれていました (◎_◎;)
当店では道路から約5m奥まったところにトラックを駐車しているワケです。
私が工場を出るときは施錠しますが、駐車場の門は解放してある場合もあります。
名刺マンが来たのはそういう状況だったのでしょう。
ヒト気のない状況で敷地内に5mも踏み込んで、わざわざ名刺を挟み込んでいく。。。
■オートバイ屋なのに「トラック買取」の名刺を貼る
■神奈川県横浜市“運斗遠井”区からあきる野市にわざわざ来て無断侵入する (-_-;)
やれやれ、リスクしかない行動ですやん。。。
その会社住所をGoogleMapのストリートビューで調べると・・・うーん、な看板 (;^_^A
ドロボウさんなのか営業さんなのか釈然としないところに昨今のオートバイ盗難事情が見え隠れしている気がします。
以前、関連記事を書いたことがありました。オートバイの盗難に関する話でした。やっぱり油断ならないということで少しアップデートしたお話をしていこうと思っています。
ドロボウの常套手段は放置車両を見分けるためのビラ貼り(マーキング)でした。ビラを勝手につけておいて長期間剥がされない場合には“無管理”=組み易しとしてサッと持って行ってしまうというスキームでした。
今も昔もその基本スキームは変化していないようですが、それを囲む環境が大きく変わりました。
まず、
かつては国内中古市場が主戦場でした。しかし今は海外輸出が大きくなっているとのこと。
特に東南アジア、中東、アフリカ向けの需要は無視できないそう。
『窃盗団はオートバイが欲しいのではない。現金化できる部品が欲しいのである。』
という切り口で語って参ります。
「オートバイ窃盗団が狙うのはバイクではなく部品である。」
すなわち、部品が金になるからです。
「部品」がメインなのは、車体本体だとコンテナがかさばるし、番号で追跡されるし、ということで泥棒もリスク回避をしているワケです。
しかも、
「純正部品がどんどん廃番になる」⇒「レストア需要が高まる」⇒「部品価格が上がる」⇒「盗難価値が上がる」という構造があるようです。
そしてもう一つ。警察庁の統計を見ると、匿名流動型犯罪グループ(いわゆるトクリュウ)が増えている。つまりSNS募集、単発実行犯という構造が増えているとのことです。
それゆえ、業界目線で言うと「なぜセローやWRが盗まれるのか」でしょうか?という問いの回答例がここにあります (;^_^A
一般の方は高い旧車だから盗まれると思っている。しかし実際には
■軽い
■積みやすい
■海外需要がある
■部品需要がある という理由を満たす車両が狙われるようです。
DE、
【今は注文盗難が増えている】
海外の自動車犯罪レポートではshopping listという言葉が出てきます。
つまり
■欲しい車種
■欲しい型式 が先に存在する。
それに合わせて窃盗が発生するワケです。
そして、さらに最近の特徴。
SNSです。
昔は窃盗団も現地調査が必要でした。しかし今は、
Instagram、Facebook、ブログ、YouTube
で「保管場所」「車種」「所有状況」まで事前に把握してしまえます。
狙い撃ちの相手が明確なら多少の移動コストはペイしてしまうという泥棒側のコスパ事情が成立してしまいますね。
ドロボウさんの効率性と安全性が高まるという皮肉な話になってしまっていたりします。
特に
ユーザーさんが知らないうちにSNS投稿そのものが情報資産になっている可能性があります。
例えば、
「今日は奥多摩!」
「今日は北海道!」
「車検取れました!」
「ガレージ完成!」
こういう投稿ですね (;^_^A
ユーザーから見るとただの日記ですが、
しかし別視点で見ると、「車種」「保管環境」「生活パターン」「不在情報」が全部載ってしまっているのですな (◎_◎;)
さらに興味深いのは
■犯人はオートバイに興味がない。。。
昔の窃盗団のイメージは「バイク好きの悪い奴」でした。しかし注文盗難型になると、
SNSで探す人、指示する人、実行する人、運ぶ人が別々なんですね。
つまり、CBX400Fが好きだから盗むのではなく「換金率が高いから」という話になる。
要するにですな、
オートバイに全く興味のなさそうなフツーな人間が闇バイトで集められて、SNSでオーナーのライフスタイルや行動が事前に分析されて、その虚を突かれて被害に遭う。
その狩り場が近隣ではなく日本全土が対象となってしまった現状があるワケです (◎_◎;)
ここがオートバイ盗難の今昔物語。
ご安全に ('◇')ゞ
<関連記事>